弁護団が扱ったケースから

第１　はじめに私たちは、令和３年１２月１０日、岐阜地方裁判所において、被告を国とする損害賠償請求事件において、全面的勝訴判決を得て、判決はそのまま確定しました。本件における主な争点は、亡くなった被災者の石綿肺が、国の認 …

国との和解成立のご報告　以下のとおり、国との間の訴訟において、岐阜地方裁判所民事１部において和解成立しましたので、その内容と結果をご報告を申し上げます。　本件の特殊性は、石綿工場を運営する企業に直接雇用されている者で …

第１　はじめに岐阜地方裁判所において、日本インシュレーション株式会社の元労働者で、石綿関連疾患により死亡した元労働者の遺族が提起した訴訟において、被告国との間で和解が成立しました。本件の特殊性は、「営繕」や「ボイラー …

１　はじめに昭和３０年前半は「造船ブーム」という言葉が流行し、造船業は世間から景気のよい産業と見られていました。非常に安価で有用な建築資材であったアスベストは当然「造船ブーム」である当時、大量に使用されていました。今回 …

１事案の概要　四日市のコンビナートにおいて鍛冶工として働いていた労働者であるＡさんは、平成２０年に肺がんと診断され、その後、平成２２年に死亡しました。Ａさんの肺がん及び死亡については、仕事上、アスベストにばく露され …

１　はじめに（１）平成２６年６月２７日、岐阜地方裁判所において三井金属神岡鉱山じん肺損害賠償請求事件の判決の言い渡しがありました。本件の舞台である神岡鉱山は、かつて東洋一の鉱山として日本の近代化を支えた鉱山です。本件は …

「石綿健康管理手帳」について皆様、「石綿健康管理手帳」をご存知でしょうか。まず、「健康管理手帳」とは、癌その他の重度の健康障害を発生させる恐れのある業務に従事した者に対し、離職の際または離職の後に住所地の労働局長に申 …

平成２２年１１月１３日、アスベスト被害救済東海弁護団が行っている「アスベスト被害１１０番」にご相談いただいたことがきっかけで、本件労災申請事件を弁護団の中山弦弁護士と共同受任しました。ご相談は、平成２２年１月に中皮腫で …

中皮腫の診断とアスベスト曝露Ａさんは１９６０年生まれの男性ですが、２０１１年１０月頃、呼吸が苦しくなり病院を受診したところ、同年１２月２０日に中皮腫と診断されたことから、２０１２年１月頃、当事務所に相談に来られました。 …

弁護団が扱ったケー スから