がんなどの重い健康障害を生じるおそれのある業務に従事していた労働者は、健康管理手帳の交付を受けることにより健康診断を無料で受診できます。
定期的に健康診断を受けることにより経過を観察し、早期発見、早期治療を行うことが可能になります。
給付の対象者
石綿健康管理手帳について
アスベストを扱っている職場で働いていた人(離職しているか、今から離職する人)の内、以下の1~3のどれかに当てはまる人が対象です。
- 肺にアスベストによる異常(両方の肺に不整形陰影、どちらかの肺に胸膜肥厚)がある人
- もっともアスベストを吸いやすい仕事(*注)を1年以上していた人
(ただし、アスベストを最初に扱って10年以上経っている必要があります) - アスベストを直接扱う仕事を10年以上していた人
(ただし、アスベストを最初に扱ていて10年以上経っている必要があります)
(*注) ⅰアスベストの製造、ⅱアスベストが使用されている保温剤、耐火被覆材等の張付け、補修もしくは除去の作業、ⅲアスベストの吹きつけや、アスベストが使用された建物等の解体作業
じん肺健康管理手帳について
以下の1~3のすべてにあてはまる人が対象です。
- 粉じん作業に関わる業務に従事していたこと
- じん肺が、じん肺法に定める程度に達していること
- 離職しているか、今から離職すること
給付の内容
- 石綿健康管理手帳
健康診断を年2回無料で受けることができます。 - じん肺健康管理手帳
健康診断を年1回無料で受けることができます(内容は管理区分によって異なります。)
※石綿健康管理手帳ととじん肺健康管理手帳は、両方交付を受けることもできます。
申請の手続
申請しようとする人の住所地(離職と同時に申請する場合は事業場の住所地)の都道府県労働局に必要書類を提出して申請します。なお、所属していた事業場がすでに存在していなくても申請することができます。
必要書類等は各地の労働局で確認・ダウンロードできます。